911 †解説 †2001年9月11日、アメリカ合衆国内で発生した旅客機ハイジャックによる同時多発テロは、世界貿易センタービルに衝突する航空機や、ビル自体が崩落する映像とともに世界各地に伝わり、全世界を震撼させた。 しかし、同時多発テロによる影響は、思わぬ形で架空鉄道趣味界にも大きな影響を与えた。 事の発端は、同時多発テロが発生した2001年9月11日に、かにれいる氏(「かにさん緑美原鉄道」を制作していた)が、その事件をネタにしたプレスリリースをVRS上に出したことに始まる。 VRSでは、元々台風等の悪天候と言った"イベント"がある度にプレスリリース(例:「台風の影響により、◯◯鉄道は運転を見合わせています」と言った内容)が乱発される傾向があり、似たような(あまり価値がない)情報の氾濫や、Webサーバに対する負荷の点から必ずしも良い傾向では無いことは認識されていたが、300架鉄以上も登録されていた当時、運営側の限られたリソースでは対処しきれず、事実上野放しとなっていた。 そうした傾向の最たる物が、911同時多発テロ事件をネタにしたプレスリリースであり、そのプレスリリースに対しては多くの参加者から批判されることとなった。 結果としてかにれいる氏はプレスリリースを取り下げているが、コミュニティのあり方を巡ってVRS掲示板はしばらく騒然とした状態となった。 そして、2001年9月13日の夜にguma氏より以下の書き込みがなされる。 ========== guma氏の書き込みに対して、VRS主宰のShinobu-Bey氏は以下のように返答した。 ========== こうして、当時架空鉄道趣味界最大のコミュニティサイトであったVRSは閉鎖されることとなった。 その後は、当時VRSに参加していた有志によってVRSの後継(再建)となる新たなコミュニティを作る動きが模索され、その結果、「架空鉄道仮コミュニティ」と、VRS閉鎖のきっかけとなる書き込みをしたguma氏による「ヴァーチャル企業連合」が開設されたが、後者に賛同する者はほとんど現れなかった。 その一方で、コミュニティよりもポータルサイトを意識した「架空鉄道NAVI」(2012年現在でも架空鉄道趣味界最大のポータルサイトである)が開設されたり、また、当時すでに立てられていた2ちゃんねるの「ええ架空鉄道。」スレッドに架空鉄道趣味者が集まりだし、2001年末にかけて、コミュニティとポータルが分離する体制が確立したため、「VRSの再建」を目指した「架空鉄道コミュニティ」(後から名称の"仮"が抜けた)の試みは中途半端な位置づけに終わった。 関連ページ † ええ架空鉄道。(スレッドのログ) 関連項目 † |