Web以前

 架空鉄道は、文字通り"実在しない架空の鉄道"であるから、誰かが実在しない鉄道を空想したとすれば、その時点でその人の脳内には"架空鉄道が存在している"ということになる。
 しかし、それを他人の目に見える形にするためには、何らかの形で具現化し表現する必要がある。

 World Wide Webが出現する以前、実在しない想像上の鉄道を表現することはなかなか容易では無かったが、鉄道模型や出版物と言う形で目に見える形にすることは可能であった。

 特に鉄道模型のレイアウトでは、古くから「◯◯鉄道」という名称を作者がつけることが多く、単にレイアウトの名称として命名されることも少なくはなかったが、中には、レイアウトで具現化した(実在しない)鉄道の世界に対して様々な設定を与え、独自の世界観を作り上げたものも存在した。

 そのような作品に関しては、作者が頭の中で想像した鉄道の世界を模型を使用して表現したとも言え、"「鉄道模型のレイアウト」という形で表現した架空鉄道"と言えるのではないかと思う。

 鉄道模型の他の表現手段としては、紙媒体に印刷して出版物にするという方法があり、商業出版物ではない、アマチュアが自主的に出版したいわゆる「同人誌」の頒布が一般的になってくると、架空鉄道の内容を記載した同人誌を作成し、それを持って他者に自らの架空鉄道をアピールしようとする者たちも現れた。

 架空鉄道の同人誌を刊行したサークルとしては、遠坂拓氏が関わったOKET刊行会山形大学鉄道経営研究会が、1990年半ばに活動した記録が残っている。


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Last-modified: 2012-06-21 (木) 22:36:51 (2648d)