Web架空鉄道創世期・コミュニティの発生

 1990年代半ば、World Wide Webが一般に普及しだすと、インターネット上にWebサイトを公開し、架空鉄道を表現しようと試みる者が現れるようになる。それは、World Wide Web上にWebサイトを開設することで、紙媒体を使う方法などと比べて個人でも容易に情報発信ができるようになったからである。

 架空鉄道コンテンツを公開したWebサイトがいつ頃から存在したのかは定かではないが、記録に残っている限りでは、1996年12月31日に開設された北武急行電鉄サイトが、現存する架空鉄道サイトの中では最古の部類であると考えられる。

 Web上で架空鉄道を公開するという動きが広まってくると、今度はそのWebを通じて同じ趣味の者が、他の架空鉄道サイトを探す、もしくは自分が作ったサイトを宣伝する、あるいは他の趣味者との交流を図ると言った目的でコミュニティ・ポータルサイトが開設されるようになった。

 一般向けコミュニティサイトとしての先駆けは、1999年に開設された日本架空鉄道協会(初代)が挙げられる。運営者サイドによる登録型リンク集と交流用の掲示板を備え、「架空鉄道コミュニティのパイオニア」を自らも喧伝していた。

 その他、一時期同人誌刊行という形で活動していたOKET刊行会山形大学鉄道経営研究会も、1998年に両者が融合すると共に会員用コミュニティサイトとしてVRSを開設していたが、2000年3月には一般に開放される形でリニューアルし、登録しやすさ・高機能な点から、一般向け架空鉄道コミュニティサイトとしては先発だった日本架空鉄道協会(初代)を超える人気を博した。


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Last-modified: 2012-06-21 (木) 22:59:26 (4329d)