「日本架空鉄道協会」は、1999年に開設された架空鉄道コミュニティサイトである。
会員制架空鉄道コミュニティサイトとしては、その前年に「VRS」が開設されていたが、会員制ではない、誰でも使用できる架空鉄道コミュニティサイトとしては初めての存在であり、実際「架空鉄道コミュニティのパイオニア」を自ら謳っていた。
運営は「湘南急行電鐵」を制作した翔氏、「帝王電鉄」を制作していた豪徳寺 龍太氏、「関東急行電鉄」など「東都銀行グループ」を制作していた川崎 隆也氏らが主体となって進められ、コミュニティサイトのリンク集と掲示板が主な機能であった。
日本架空鉄道協会への"加盟"(リンク集に登録すること)に関しては運営サイドに申請の必要があり、自架鉄のWebサイトを開設していること、また、申請が認められてリンク集に登録された場合は、自架鉄のWebサイトのTOPページに、「JAVIRAS共通トレインカード」 と称するプリペイドカード型のバナーおよび、日本架空鉄道協会へのリンクを張る必要があった。
非会員制コミュニティサイトとしては後発のVRSと大きく違うのは、この登録システムとリンクの義務であり、VRSでは、登録は自動的に登録され誰でも登録できるとともに、リンクの義務もなかった。
日本架空鉄道協会の場合、登録を実施するのが運営サイドによる作業のため、加盟申請が認められなければ申請者の架空鉄道サイトへのリンクがされず、諸々の理由で申請を却下されたケースが存在するようである。
上記の通り、登録の可否を決める権限が運営者サイドにあるため、自由に登録できてしまうVRSに比べると登録架空鉄道数が少なかったが、それでも最盛期には100を超える架空鉄道サイトが登録されていた。
インターネット上で架空鉄道を公開することが広まりつつあった2000年頃には、VRSと並んで2大コミュニティサイトとして大きな役割を果たしたが、その一方で、翔・豪徳寺・川崎氏ら運営サイドの当事者が、"(架空)財閥"を演出するためか架空鉄道サイトを濫造(その多くは実在の路線を名前だけ架空鉄道に変えたもの)する傾向があった。